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スティーブン・ハンターの「狩りのとき」を読み終える※ネタバレあり [本]

スティーブン・ハンターのボブ・リー・スワガー三部作の第三弾。
「狩りのとき」

前二作にもでてきたベトナムでの相棒であり、妻の元夫でもあるダニー・フェンの物語といっても過言ではない作品。過去作のできごとが、ここで完結というネタを回収している。

三作品の中では一番いい。
敵のスナイパーの視点で描かれている部分もあるし、迫りくる脅威に後手にわまる展開が緊張感あってよかった。過去二作はボブの強さが圧倒的な印象を受ける部分もあったから。

ネタバレあり

狩りのとき〈上〉 (扶桑社ミステリー)
狩りのとき〈上〉 (扶桑社ミステリー)

狩りのとき〈下〉 (扶桑社ミステリー)
狩りのとき〈下〉 (扶桑社ミステリー)

ネタバレとしては、ボブを襲撃してきたロシアのスナイパー「ソララトフ」は、ベトナムでの恨みを晴らすためではなく、ボブの妻。

ダニーがベトナムに送りにされる事になった事件。
ロシア人のスパイを摘発するための身内へのスパイ行為と告発に協力を拒んだ。
それにかかわった者たちを殺害する必要があり、ダニーはベトナムで殺された。
ボブの妻は存在が判明しなかったが、ボブが雑誌に掲載されたときに一緒に映り込んでしまったために、ロシアからスナイパーがやってきた。

ソララトフを送り込んだのが、ダニーの元上司でスパイ行為を依頼した男。
現在はCIA副長官。彼はロシアのスパイでもあり、ロシアのスパイを摘発する側でもある二重スパイ。
彼がベトナム戦争当時につかっていたロシアンスパイが、ロシア大統領選挙に野党党首として立候補し、事前予測で勝利の可能性が高い。
そいつが過去にスパイ行為をしていた事が、明るみにでるのはよろしくないし、自身に繋がってくるのもまずい。そのことを知っているのは、素性の知れない女だけ。
それが偶然、雑誌にボブと一緒に映っていて、妻と書かれている。

そんな事からだったのだけれども、このCIA副長官は最初は怪しいと思っていたけれども、ボブに協力的だし、そんなでもないのかなとも思ったら、やっぱり最後に化けの皮がはげる。
ボブが追い詰められるんだけれども、ベトナムでダニーとともに英雄になった戦いにおいて、絶体絶命の状況で使用した地雷をつかって殺す。
これだとあまり良い感じはしないけれども、物語をよんできて最後にこれがくると、英雄になったボブと名もなき英雄たちの無念を一気に晴らす気持ちの良さすらある。



極大射程(上) (扶桑社BOOKSミステリー)
極大射程(上) (扶桑社BOOKSミステリー)

ブラックライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)
ブラックライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)
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