川瀬七緒の「メビウスの守護者」を読み終える※ネタバレあり※ [本]
法医昆虫学者の赤堀シリーズの第4弾
グロテスク描写がドラマ、映画化を不可能にしているけれども、新しい視点の刑事ドラマは面白い。
蛆虫の雨は背中が痒くなるけれども、赤堀の根明なキャラクタがーすごく良い。
前作で、岩楯刑事の赤堀先生への思いが、恋愛含みな感じがして、今作では離婚調停中。
ふたりの関係に進展があるのかと思ったけれども、警察官の倫理観は立派でそんなことはなく。
そもそも恋愛感情なんてなくて、私の読み違いだけだったのかな。
ネタバレあり
このシリーズは、終盤まで誰が犯人なのかわかりにくい。
法医昆虫学で捜査をリードして、裏付けを警察の聞き込みなどの地道な捜査で発展させていく。
点と点が繋がりそうでつながらない面白さ。
今作では、怪しいと思わせた人物が次々と犯人から除外されていく展開。
死んだりはしないんだけれども、消去法で進んでいくと、残ったのが最初から怪しいと思っていた中丸かと思いきや、フランス帰りの香水の調香師の綿貫ちづる。
彼女は、坂巻という男の覆面調香師をしていて、彼に引退を進めていた。
しかし、男は引退を固辞。
綿貫は、最後の調香をするために、男を殺す。
男の血、胃の内容物などから抽出したものから香料を作り香水の元をつくりだす。
それがフランスのメーカーに送られて、化学合成された香水「メビウスの輪」が発売される。
坂巻を殺したのは綿貫ではあるけれども、決定的な証拠は無し。
遺体を運び埋めたのは、中丸。
彼は、親身になってくれる彼女に心酔していた。彼女を救うために自らが罪を被る。
死体の周囲には中丸に関する証拠しなかない。
綿貫の狂気の発想を露呈する結末が恐ろしい。
法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
水底の棘 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
グロテスク描写がドラマ、映画化を不可能にしているけれども、新しい視点の刑事ドラマは面白い。
蛆虫の雨は背中が痒くなるけれども、赤堀の根明なキャラクタがーすごく良い。
前作で、岩楯刑事の赤堀先生への思いが、恋愛含みな感じがして、今作では離婚調停中。
ふたりの関係に進展があるのかと思ったけれども、警察官の倫理観は立派でそんなことはなく。
そもそも恋愛感情なんてなくて、私の読み違いだけだったのかな。
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ネタバレあり
このシリーズは、終盤まで誰が犯人なのかわかりにくい。
法医昆虫学で捜査をリードして、裏付けを警察の聞き込みなどの地道な捜査で発展させていく。
点と点が繋がりそうでつながらない面白さ。
今作では、怪しいと思わせた人物が次々と犯人から除外されていく展開。
死んだりはしないんだけれども、消去法で進んでいくと、残ったのが最初から怪しいと思っていた中丸かと思いきや、フランス帰りの香水の調香師の綿貫ちづる。
彼女は、坂巻という男の覆面調香師をしていて、彼に引退を進めていた。
しかし、男は引退を固辞。
綿貫は、最後の調香をするために、男を殺す。
男の血、胃の内容物などから抽出したものから香料を作り香水の元をつくりだす。
それがフランスのメーカーに送られて、化学合成された香水「メビウスの輪」が発売される。
坂巻を殺したのは綿貫ではあるけれども、決定的な証拠は無し。
遺体を運び埋めたのは、中丸。
彼は、親身になってくれる彼女に心酔していた。彼女を救うために自らが罪を被る。
死体の周囲には中丸に関する証拠しなかない。
綿貫の狂気の発想を露呈する結末が恐ろしい。
法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
水底の棘 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
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