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トマス・ハリスのカリ・モーラを読み終える※ネタバレあり※ [本]

トマス・ハリスといえばハンニバル・レクター博士が登場するシリーズで有名だけれども、ハンニバルライジングから13年の間を空けて新作「カリ・モーラ」

全然、面白くない。
ハンニバルのイメージで読んだからだろうけれども、物語の濃密さ、重厚感もない。
本の帯には、ハンニバルよりも異常な猟奇殺人者、羊たちの沈黙を超える美貌ヒロインと書かれているけれども、ハンニバルは猟奇殺人者ではあるけれども哲学、美学を持ち合わせていたから異常だけど、不思議な魅力があったけど、この作品の猟奇殺人者ハンス・ペーター・シュナイダーはただの私利私欲の快楽的殺人者。

そうゆういみではハンニバルより猟奇殺人者ではあるんだけれども、魅力が足りない。
殺人者に魅力を求めるのは間違っているかもしれないけれども。

美貌のヒロインは、それほど美貌について書かれている事もない。
男たちが恋い焦がれる場面はあるけれども、女だったら誰だっていいだろって感じの男たち。
今一つ魅力が伝わってこない。

全キャラクターに魅力がたりない。


ネタバレあり




話はフロリダにあるメキシコのマフィアの元首領の別荘に埋められている金塊入ってる金庫を奪い合う物語。
奪い合いといっても、2つの組織の対立なんだけれども、裏切りとかあるわけでもなく、あっさりとヒロイン側の組織の勝利。

金庫から金塊をアメリカ国外へ運び出したら山分けしようと言ってたボスからの連絡が途絶えるって裏切りくらい。カリ・モーラは金塊を手に入れられなかったのかと思いきや、車椅子の金庫破りが解除中に仕掛けにひっかかり爆発寸前のことろを、唯一助けたカリ・モーラへ金塊を渡す。

金庫破りは、金庫を開けてすぐに持参したバッグに金塊を数個詰め込んでいた。

金塊を受け取り、家を買い。
獣医へなるための勉強をする彼女の元へ、死んだと思ってたハンス・ペーターがやってくる。
彼は金塊は手に入れられなかったが、人身売買、臓器売買のために美貌のカリ・モーラを拉致。
船上で目が覚めた彼女。幼少期をコロンビア左翼ゲリラで育った彼女は、その知識と経験を生かしハンス・ペーターを倒す。

そんな話。

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