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セバスチャン・フィツェックのサイコブレイカーを読み終える※ネタばれあり※ [本]

雪で閉ざされた病院。緊急事態のためのシャッターを下ろしてしまって開けるためのパスワードは死んでしまった院長と意識喪失している女性医師のみ。そんな密室で殺人鬼サイコブレイカーから逃げて戦う物語。
主人公の男も記憶喪失でサイコブレイカーの仲間なんじゃないのか?と疑われながら、蘇ってくる記憶。

面白い感じの設定だったんだけれども、読みにくいなと感じたのは、私が催眠術に懐疑的な考えを持っているからだろうか。
それからサイコブレイカーが仕掛けてくる「なぞなぞ」
もっとホラーっぽくてもいいのに、これが不釣り合い。


本は心理実験に参加した学生が、サイコブレイカー事件のカルテを読むという形式。
催眠は、文章を読むだけでかけることができるのかという実験で、催眠を解くには「なぞなぞ」の答えが必要。

問題「私を必要とするなら、私を投げ捨てて。私をもう必要としないなら、連れ帰って」

本を読み終えて催眠状態になってしまったら、このなぞなぞの答えを誰かに言ってもらおう。





サイコブレイカーは、女医のリディア。
主人公の男で、心理実験を行った教授は女医の元夫カスパル。

二人の娘は卒中発作で意識不明。主人公の男が催眠治療中の発作が起きてしまったのだけれども、催眠治療と卒中発作は無関係。

しかし、妻は納得できず。
サイコブレイカーとなり外傷はないが精神的にぶっ壊されて意識はあるがそれを表示することができない。自らの肉体の中に意識だけ閉じ込められた状態する復讐をしようとする。

第三者の医師の診断書を持ち卒中発作と催眠治療の関係を説明し謝罪しようと思っていたカスパル。
無関係とはいえ治療中の娘への責任、トラウマを抱えていた。
飼い犬を連れて彼女を訪問しようとしたとき、氷で滑って頭を打ち付け記憶喪失。

その機会を利用して、リディアは計画をたて実行。
元夫の友人であり卒中発作の診断書を書いた男性医師を呼びだす。
軽く催眠をかけしゃべれないように喉を傷つける。
彼がサイコブレイカーだと思い込ませ、自らを被害者に見立てて安全無害と周囲を安心させて説いて隙を見て行動。

元夫への復讐のために関係ない人を殺していく。

結末は、元夫を催眠にかけることに成功。
妻は逃亡し、行方知れず。
数年後に精神科の診断を受け、その時のカルテがこの小説に書かれていること。

催眠にかかった元夫の催眠が解けたのかは不明。
しかし、彼は教授として仕事をしているので意識は戻っている。
過去の名前カスパルではなく、ハーバーランドとして生きている。


サイコブレイカー



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