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貴志祐介の罪人の選択を読み終える [本]

貴志祐介の短編小説「罪人の選択」
・夜の記憶
・呪文
・罪人の選択
・赤い雨


最初の夜の記憶が、なんだか意味不明というか読みにくい癖が強いSFであまり面白くなくって、他の作品は大丈夫か心配になったけれども、大丈夫だった。

呪文、赤い雨は長編にしたっていいんじゃないかって作品だし、呪文は新世界よりに発展したらしい設定があって良い。
赤い雨も設定、雰囲気がすごくよい。荒廃した未来SF作品にありがちな階級社会。その原因を追究する医師は頭脳でのし上がった優秀な人で、彼女が地球と自らが育った社会を変えるために奮闘する。
この二つは動植物の細かい設定に、設備、機器の細かさもしっかりのSF作品。

題名の罪人の選択だけSF作品ではない。罪を犯す奴は罰を受ける運命にあるって作品。
戦後まもなくと、1964年東京五輪開幕の二つの時代が交差して描かれていて、それぞれの罪人の選択する思考が面白い。




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