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貴志祐介の「我々は、みな孤独である」を読み終える※ネタバレあり※ [本]

ニンテンドースイッチを買って遊んでいると本を読む時間を奪われてしまってなかなか読書が進まない。
この作品はなんだか頭が痛くなる雰囲気だったのが原因だろうけれども、時間は無限ではなく有限だかあ使い方を考えなきゃならない。

さて、貴志祐介の「我々は、みな孤独である」は久しぶりの長編。
最初はわくわくしながら読んでいたけれども、中盤から反社会的勢力との抗争が激化してグロテスクな展開になっていく。血みどろの描写に加えて前世、輪廻転生の話が加わって頭が痛くなってくる。深淵に触れて精神崩壊していく感じになるやばい小説なんじゃないかと思う。


ネタバレあり





探偵の茶畑のもとに前世で自分を殺した犯人を捜して欲しいという依頼。
大手企業の社長からの依頼で報酬もしっかりなので受ける。

調査を進めていくと夢で見た前世の記憶に似た歴史的事実にたどり着く。茶畑もその事実に登場する人物視点の夢を見る。生々しい実体験のような夢に自身の前世ではないかと感じる。また別の前世と思しき夢を見る。茶畑の秘書の女性も夢を見る。前世だと思い調べると存命の女性。

前世を見ることができる占い師の天眼院、彼の師匠の賀茂。
2人が本当に前世をみれるの能力を持っているのではないか?茶畑はうがった見方をしていたが、だんだんと信じるようになっていく。

東日本大震災で亡くした妻との関係なども絡めて、輪廻転生について描いているんだけれども、そのへんからなんだかわけがわからなくなってくる。精神的に混乱しちゃう状況で、茶畑の事務所の金を持ち逃げした青年が、メキシコのマフィアの金も持ち逃げしていて、茶畑に接近してくる。
茶畑は小学校の同級生のヤクザの親分に助けてもらうけれども、マフィアはヤクザへ攻撃をしてくる。
マフィアに拉致され拷問される茶畑。ブチ切れたサイコパスの親分はマフィアのボスを捕まえて肉をそぎ落としていく拷問。肉体的にも大混乱。

茶畑も輪廻転生について前世について理解して、精神が崩壊していく。
読んでるこっちも肉体と精神の両方をもってかれてく頭痛く心が病んでく作品。

今まで地球に生まれたすべての人物の前世はそれぞれの記憶に刻み込まれていてすべての人物が前世であるっていうような感じで、過去の映像を見ることができるようになりつつある茶畑は、親分が過去の殺しを被害者の立場から見る。マフィアを拘束し拷問、彼の子供二人を連れてきて目の前で続けようとするのをみて、親分を撃つ。マフィアを解放する。

怒涛の展開ではあるんだけれども、理解が追いついていかない。




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