権利関係がこじれて制作された007「ネバーセイ・ネバーアゲイン」
銃口の中から発砲するボンドはない。
ボンドを演じるショーン・コネリーはずいぶん年取った感じで動きは悪い。
サンダーボール作戦のリメイクというか、原案を基にした作品のようだけれどれど、サンダーボール作戦は1965年でショーン・コネリーは35歳。この作品は1983年で53歳。

スペクターの猫抱っこしてるボスが普通の紳士。
スペクターナンバー2のキャラクターが良かった。正気ではない悪をうまく演じてる。余裕と力に満ち溢れた不気味な笑顔が素晴らしい。

キーパーソンになる空軍少尉を誘惑するスペクターナンバー12の女が平野ノラに似てた。
ヘロイン漬けにした空軍少尉にナース服で迫ってスカートあげてガードルに差し込んだ注射を見せキス。うまくできたらご褒美上げる。直前にぼこぼこにぶん殴ってて飴と鞭の使い分けがすごい。
そのあと、バハマ、南フランスではそんなに似ていないので、当時の化粧が平野ノラっぽいだけだったというか、平野ノラが当時の化粧をしているんだな。
アップの時にきらきら光った画面になってたり、私が一番最高の女だったと書け!と怒鳴ってそれが原因で木っ端みじんになってしまう女。

ラルゴの恋人のドミノを演じたキム・ベイシンガー。
レオタードはノーブラでちょっと透けてる。

殺し屋に自らの検尿をぶっかけて倒したり、テレビ観戦で盛り上がってる後ろを殴り合いながら通過したりめりはりあるアクション。

CGは進化している。
トマホークミサイルが飛ぶシーンは、高速で飛行する感じがしっかりでてる。

ミスタービーンで有名なローワン・アトキンソンがでてきた。
尾行されないように気をつけろとボンド言われて、癖のある動きをしてた。

時代もすすんで水着の面積が小さくなってる。

ショーン・コネリーの動きが軽快な分だけサンダーボール作戦のほうが面白いけれども、映画の雰囲気は、死落ち着き紳士的なボンドのかっこよさがあった。
女と酒と暴力って要素をもう少し減らしてイギリス紳士のスパイって雰囲気をもっともっと出してもよかったんじゃないかと思う。






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