火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

アレス3という火星探査計画中に、不慮の事故で火星に取り残された男の物語。
火星でサバイバルすることになったマーク・ワトニー。

小説は彼が書き記した日記形式で進む。
極限状態でも努めて明るく、冗談を織り交ぜて描かれている文体がいい。
彼が生きているとわかり救出するために動くNASAのドラマもいい、

水を作り出す方法などの化学はよくわからなかったけれども、そんな事はわからなくっても、それが必要なんだってことはわかっていればいい。

物事がうまく進みそうな時に、ハプニング。
それは絶望的じゃないか?と思う展開でも、ワトニーをはじめ登場人物はあきらめない。
すごく前向きになれる。いい作品だった。


ネタバレあり