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貴志祐介の秋雨物語を読み終える [本]

梅雨物語に続いて秋雨物語。
この作品もあの世のこの世を間の世界を描いたホラー小説の短編が多い。

餓鬼の田は、結末がなんだ?って感じ。
良い感じの男だと思っていたらおかしな話を初めたけれども、なぜか母性本能で好きになってきたけれども、振り返った瞬間、やっぱりやばい奴だってなる話。

フーグ
これが一番面白かった。
解離性遁走という症状なのか瞬間移動なのか。
それらを阻止すべく霊能者に相談して対策を講じるてく狂気に満ちてく主人公の作家。
行方不明になった彼が残した作品を手掛かりに作家を探す編集者と秘書。
結末が、そこだったかという場所でよかった。
彼の質量と同じ水が残されていたベッド。移動先は彼が愛用していたウォーターベッドだったという結末。

白鳥の歌は、信じられない歌声が録音されたレコード。
それを歌う歌手の物語。神がかった歌声の秘密はせつなく悲しいものだった。
砂漠で感染する病気により声帯が傷つくことによってのみ出せる声だった。
それを調査した黒人男性も感染の兆候が表れる。


こっくりさん
ホラー要素が強いけど、簡単に殺人が起こってしまう安っぽい設定ではある。
こっくりさんの解釈もこっくり往生。急死、頓死。
安楽死を提示するものだった。というオチなんだけれども、殺人者に絶景を見せて「人生とはこの宇宙に産まれた一つの奇跡」って感じの教えでなんでそんな事しちゃったの?と後悔させて、もうこの世のから去ろうと決断させる?って感じのよくわからない。

人殺したんだから、絶望的な死。罰を与えられたらいいのに。
罪を憎んで人を憎まずという価値観が優先されている。



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