冬にダムがテロ集団に占拠される。
ダムの集中管理システムも支配されてしまって、現金50億円を要求される。
悪天候で自衛隊のヘリコプターも近づけない状況。
最初に不審な動きを察知してリフトで現地へ向かった織田裕二演じる富樫。
ひとり孤軍奮闘する映画。

ガスボンベの栓を開けてきていた上着に包んで投げる。
飛び出してきたと思ったテロリストは銃撃してガスボンベ大爆発。
追い込まれた状況でそんな機転が利くのはすごい。

最初に銃をつかってテロリストを射殺してしまったと、興奮状態で内線電話をつかんで「お前らの仲間をひとりやったぞ!死にたい奴はおりてこい!」ってのは「レインボーブリッジ封鎖できません!」につぐ通ずる織田裕二の連絡シーン。

エレベーターに乗って逃げる松嶋菜々子。機関銃をもってエレベーターから降りようとしたら、テロリスト。お前に撃てるものか!と言われ引き金を引くが安全装置。えれーべーたーのドアが閉まり、テロリストが銃先で広げると、殺すと腹をくくった覚悟を決めた表情の松嶋菜々子が機関銃を発砲「快感」とは言わなかったけれども、医務室で男に襲われそうになり助けてくれた良い人のテロリストが安全装置について教えておいてくれてよかった。「お前の体に興味はない」なんてことも言われてしまったけえども、あんな美人でスタイルよいのに興味ないってのも変な話だ。あんな女性がいたら彼女をめぐって対立が起きるか、彼女との行為に夢中になって色々なことが疎かになってしまうだろう。

織田裕二の最初の殺しは正当防衛になるのだろうけれども、一度下流のダムへいって再びダムへ戻ったのは自らの意思だから、正当防衛になるのだろうか。危険だとわかっていてそこへいって、そこで人を殺しちゃう。

織田裕二が親友の石黒健を遭難者を救助中に亡くしてしまう。その恋人の松嶋が話に絡んでくるのはいいんだけれども、最終的にその要素が強くなりすぎて、ダイハードのようなアクションだけにして、最後に助けてくれてありがとうってシーンが少しあればいいのに、抱きかかえて歩いてくるシーンとかあるから恋愛というか無駄な味付けしなくてもいいのに。小説ならそれでいいけど、映画の場合はアクションならアクションを見せつけるでいいと思う。