超人気作家が覆面作家となっている小説で、アメリカでは大ヒットみたいな宣伝文句で、ジェフリー・ディーヴァーなどを翻訳している池田真紀子だったので、アマゾンで購入。

下巻の前半までは面白かった。
謎の答えを追っていきながら、美人殺し屋に追われてのアクション。
下巻前半で明らかにされる謎の答え。
アメリカ歴史上、不可思議な出来事が謎の答えとなってて、その二つの答えを追いかけるそれぞれがいることがわかるのだけど、そこまではよかった。

それからが残念。
答えに深みがない。アメリカの不可思議な出来事を絡めた謎が明かされた後、ロシアで謎の根本にせまっていくのだから、そこにはロシアの不可思議な出来事が絡めてはあるけれども、アメリカの出来事がテレビ映像として残っているほど現在に近いものと比べて、ロシアはラスプーチンだから、ちょっと遠い歴史すぎる。

骨の祭壇は、歴史がはじまったころから続くものであるから、過去にさかのぼっていくのが妥当ではあるのかもしれないけれども。

ネタバレあり


骨の祭壇(上) (新潮文庫)

  • 作者: フィリップ カーター
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: 文庫




骨の祭壇(下) (新潮文庫)

  • 作者: フィリップ カーター
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: 文庫