連城三紀彦の造花の蜜が面白かったし、人間動物園も誘拐小説ということで読んだのだけれども、設定は面白いし、先の展開が楽しみになってぐいぐい読んでいけるのだけれども、結末がなんだかなぁ。

誘拐事件に警察が介入しているんだから、追いつ追われつがあって、最終的には警察が追い込まないと。
事件が無事に解決しなければならないってことはないけれども、犯人に翻弄されながらも追い詰める警察の姿がないと攻防がないと、盛り上がりに欠ける。

主に警察視点で描かれているのだから。
犯人視点で描かれていたとしても、追い詰められながらも逃げるって展開がいい。

ネタバレあり


人間動物園 (双葉文庫)

  • 作者: 連城 三紀彦
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 文庫