ピエール・ルメートルの「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」「傷だらけのカミーユ」に登場したカミーユ・ヴェルーヴェンの物語。

各章は時間で細かく切ってあって、テンポよく読みやすい。
時限爆弾の制限時間に追われつつ、犯人と交渉というシンプルな展開ながらスピード感があって良かった。



話は、「その女アレックス」と「傷だらけのカミーユ」の間。
パリで爆発事件発生。
首謀者が警察に自首してくるが、男はカミーユとしか話さないと告げる。
ある事件で有名になっていた警察官だから。

男は第2次世界大戦時の不発弾を7発、一日おきに爆発するように仕掛けた。
母親を釈放し、400万ユーロとオーストラリア行きのチケットを用意しろと要求。

ネタバレあり