五十嵐貴久の小説「リセット」を読み終える※ネタバレあり※

2024年02月18日 - 本

面白かった。
リカシリーズを読んでいるから、あれもこれもリカの仕業だろうと傍若無人に思い通りにならないならば完全犯罪で殺すものだと思って読み進めていったら、最後に。

リセットというタイトルは結花がリカとなるために新たな姓を手に入れた作品なのだろうけど、読み手のイメージをもリセットさせる作品なのだろうか。

次作は、萌香と彼女の祖母とリカが対決するのだろうか。
萌香はリセットの視点になった晃の友達。リカのヤバさを感じ取り転校した。
祖母譲りの特別な能力で彼女の危険を察知。そばにいるだけで破滅をもたらすと晃に忠告していた。

霊能力少女萌香ＶＳ超人的体力と精神のリカ
バトル小説になるのだろうか。

165㎝スレンダー美少女という設定のリカ。
日向坂の小坂菜緒さんをイメージしてい読んでいた。
彼女の圧倒的美少女感はすごい。

続きを読むに「リセット」のネタバレあり

シリーズの始まりリカを読んだのはブログを始める前だったようで記事ない。
第二作以降
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リセット/五十嵐貴久

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家族を殺してひとりになった結花。
本人は成りたかった双子の姉のリカを名乗る。

リカの父親の異母兄妹の升元家に引き取られる。
恋した担任の高木先生が自分のものにならなかったので、クラスメイトで少し仲良くなった浜田さんと心中にみせかけ殺す。
捜査を担当していた刑事一家をガス漏れ事故に見せかけて殺す。
その事がバレたと思ったのか。新たに担任になった管野先生と彼女に恋心を抱いていた三笠を屋上から事故と見せかけて殺す。
義父に恋して義母と温泉旅行へ出掛けた直後に暴漢を装い義父を殺す。義母は一命をとりとめる。

晃は、家に来たばかり頃は自分にしか話しなかったのに、俺たちは両想いだと思い込んでいたのに、だんだん相手にされなくなり、警察の聴取を受けたりして、リカってなんかやばいやつ？と思い始めて、期末試験を抜け出してリカの部屋を調べたりする。

それでも、最後は一家そろってリカに殺されちゃうんだろうなと思っていたら、そんな事は無くてどんでん返し。半分そうなんだけれども、悪はリカだけではなかった。

義父母の殺害はリカではなくて、義母と息子の仕業。
升元家は関係が複雑。この小説の視点になっている晃と母が血のつながりがある。
父と兄は血のつながりがある。子連れ同士の結婚。

晃15歳
母33歳
父52歳
兄24歳

サッカー部の晃は試合が雷雨で中止になり。
予定より早く帰宅。自室にいると隣室から兄と母の声が聞こえてきた。
イライラして物を投げつけて開いた穴から隣室を除くと裸の母と兄。
抱き合いいちゃつくきながら、晃の義父を殺した事、前夫を殺し保険金を受け取っていたことを、楽し気に幸せそうに話しているのが聴こえてきた。

読み始めから、母が自身を奈緒美ちゃんと呼びなさいと言い女をアピールしていて、兄は義母だから奈緒美ちゃんの方が良いやすいのか、そう呼んでいる。すごく親しい雰囲気がある。
晃と義父の関係も本当の親子のようなので、そこのバランスがすごくよく描かれていて、まさか母と兄が父を殺して保険金を得ようとしているとは思わず。

さらに、この母親は前夫（晃の実父）も建設会社の社長とぐるになって殺している。
体をつかって男を虜にして実行させる。とんでもないやつだった。

自らの欲求を満たすためには殺人をためらわない人間が、ひとつ屋根の下に三人もいた。
5人中3人がやばいやつ。

そんな驚愕の事実をしってしまったけれども、時すでに遅し。
一家はリカのターゲットになってしまってガス漏れによる中毒死に見せかけて殺されてしまう。
リカにとっては義父を殺してくれたのはラッキーだった。

リカは兄に恋心を抱いていたのか兄を風呂に入れ追い炊きをしてぐつぐつに煮込み殺した。
晃と母はガス中毒死。リカは勝手口の外に倒れる演技で助かる。

リカ／五十嵐貴久

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