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サンドローネ ダツィエーリの「パードレはそこにいる」を読み終える※ネタバレあり [本]

イタリア人小説家の翻訳を読むのは初めて。
文庫本の帯に、ジェフリーディーヴァー絶賛と書かれていたので読む。

面白かった。
イタリア人の女優はモニカ・ベルッチしかわからないのだけど、主人公のコロンバはモニカ・ベルッチとは違うので、イタリア人ではないけれどもガル・ガドットをイメージ。
基本的に男はあんまり具体的なイメージを持って読まないのだけど、もうひとりの主人公のダンテはサッカー選手のリオネル・メッシを病弱にしたイメージで読んだ。

ダンテの育った環境が特殊だから仕方がないのだけれども、後遺症にイライラしちゃう部分が多々あり。
コロンバもPTSDに苦しんでいて、最初に自傷行為をする場面があって、重たい雰囲気で読みづらいなと感じたけれども、読み進んでいくと、それに対しても挑んでいくコロンバの戦いがあって良かった。


ネタバレあり

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コロンバが上司に誘拐事件の捜査を命じられる。
ダンテという幼児期に誘拐監禁されていた失踪人捜索のプロと一緒に。

上司はダンテを誘拐したパードレがこの事件にもかかわっていると直感し、信頼するコロンバに捜査を任せた。そうとは知らずに誘拐現場でパードレの痕跡を見つけたダンテ。

パードレは誰なのか。同じ境遇は許せないと行動するダンテ。
違法行為も辞さずに行動するダンテを許せないコロンバだが、正しい方向へ進んでいると確信は強くなり、パードレを追いかける。

パードレは警察内部の情報に精通しているので表立って行動できないと推察し、独断行動。
警察にも追われながら、パードレを追いかける。

テデスコという男を捕まえた時、警察に追いつかれてしまう。
このテデスコはパードレの下で働き、証拠を隠滅、殺人まで請け負っていた。

ダンテが何者かに連れ去れてしまい、
コロンバを追跡していた警察のサンティーニがコロンバの信念に感化されて、独断行動に参加。
ダンテの精神科医を調べていくと、警察関係の名前がでてくる。

結果としては、パードレは、コロンバが信頼していた監察医のマリオ・ティレッリ。
人体実験を行い人格を乗っ取りコントロールする軍の計画から派生した、子どもを誘拐して自閉症に関する薬の開発実験を行っていた。その背景の全容は解明されずに終わる。

その謎は、続編に続く三部作の物語の序章。
次作は死の天使ギルティネ。
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