ＮＨＫの連続テレビ小説「虎に翼」を見始める

虎に翼をみはじめて1週間。
子役がでてくることがなく、主演の伊藤沙莉がでてきた。
表情がいい。驚き、不貞腐れ、鳩が豆鉄砲を食ったような、強い意志を感じさせる表情。
強い意識の芯がある声もいい。お弁当を忘れた書生に対して、「後で持っていきます」といって、相手が断るともう一度「持っていきます」と有無を言わせぬ強い意志が込められた台詞のあとに、急がなきゃっておてんばな演技も良かった。

明律大学法科にお弁当を届けに行って、そこで出会った教授。
女性は無能者であるという講義に、はて？と納得がいかない顔をしていると教授は「思った事を話しなさい。それで？」と話を促す。

その答えに講義を受けている生徒が笑うと「何が可笑しい」と一喝する裁判官の桂場。
教授は「そんな顔で帰らせるわけにはいかない、座っていきなさい」

男尊女卑の時代にいつかは女性が活躍する時代がくるのだと思っている2人との出会い。

賢い女性はそれを隠して馬鹿な振りをして男性に仕えるのが女性の幸せだと娘に伝える母。
母も昭和の時代はそうではなくなって欲しいと願うけれども、そう簡単にはいかないだろうと理解している。
今週最後には、寅子と桂場の会話を聞いた母が、賢い娘が若造にバカにされたと怒り。
六法全書を買い与える。この先に地獄があるぞと言いながら。

そこに地獄があっても、その道を行くと決意した娘の幸せを願う。
母親の優しさと強さ、それを感じ受け取った娘の表情が素晴らしく良かった。

思った事を口にしてしまう寅子の心の声をナレーションが代弁している演出が良い。
何かしながらドラマを見ている人には、本人がやると喋っているのか心の声なのか判別しにくいから。

濃すぎるキャラクターもいないけれども、個性的な演技をできる芸達者な主人公の物語が楽しみだ。


虎に翼：https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/

虎に翼 連続テレビ小説 Part1/吉田恵里香/NHKドラマ制作班/NHK出版

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タグ：朝ドラ ＮＨＫ 虎に翼