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小説「そして扉が閉ざされた」…犯人についてネタバレあり [本]

そして扉が閉ざされた (講談社文庫) / 岡嶋 二人

岡嶋二人って天才2人組みだったんだろうな。
私が、小説に興味を持つだいぶ前のまだ小学生だったころの作品なんだけど、最高に面白い。

この小説を読んで、「面白くない」と感じたら推理小説、ミステリー小説ってジャンルは、その人にとって不向きのジャンルだと思うから、その先10年くらいは読む必要はないと思う。
好みは変わるものだから、10年後くらいに読んでみたらいいんじゃないかな。それでも「退屈」と思ったら、また10年待とう。

ってくらい、すごく面白かった。


岡嶋二人の作品は、過去に「99%の誘拐」「七日間の身代金」「クラインの壺」と読んできたけど、はずれなし。
「クラインの壺」なんかは、読み終えた後に、どこまでがクラインの外でどこまでがクラインの中なのか考え出したら頭が痛くなってくる。
だけど、ぐいぐい読んでけるSF作品。
現実的な映画「マトリックス」の世界って感じかな。
不思議の国のアリスをモチーフにしているっぽい部分もあるけど、マトリックスもアリスの場面使ってたはず。


続きを読むは、大きなネタバレあり。

そして扉が閉ざされた (講談社文庫) / 岡嶋 二人
読みながら、犯人はこいつか?と推理しながら読んでくけど、最初にアリバイがしっかりしているし、雄一は主人公的な活躍だから犯人じゃないだろ(メインっぽいキャラだから外すってのはダメかもしれないけど)と思っていたら、犯人だった。

殺意はなくって、故意ではなく事故の殺人が、恋心を持っていた鮎美によって殺人事件のようなことになってしまった。咲子の死体を発見し、すぐに通報していれば、殺意がない事が立証できる可能性は、あったはず。
だけど、恋人いながら、友達の恋人を好きになってしまった。雄一はストレートにそれを表現。咲子に伝える。それらが原因で修羅場になった直後の状況が悪かった。

まぁなんとも不運。
恋心が謎の答えに繋がっていたし、謎を作り上げた。

読み終えて、青春小説を読んだあとのような爽やかさもちょっぴりある名作だ。


そして扉が閉ざされた (講談社文庫) / 岡嶋 二人




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