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真保裕一の「ローカル線で行こう!」を読み終える※ネタバレあり※ [本]

行こう!シリーズ第二弾
第一弾のデパートへ行こう!と話が繋がっているわけではなく、まったく無関係だし、ストーリー展開違う。

ローカル線で行こう!は、赤字のローカル線の社長に転職してきた新幹線のアテンダント(社内販売員)が、鉄道会社を再建していく、サクセスストーリー。

とはいえ、真保裕一なのでミステリー要素もあり。
この作品においては、そんなに必要なかったというか、事件の解決に奮闘する部分が長いし、警察ができないことを、素人三人くらいでどうにかなるのか疑問に思うし、無理がある。



ローカル線で行こう! (講談社文庫)
真保 裕一
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ローカル線を立て直すために地元の議員でスーパーマーケットを経営、鉄道の会社会長も務める男に引き抜かれた女。篠宮の奮闘を描いた作品は面白かった。

デパートへ行こうよりも、成功へ向かっていく展開なのがよかった。
県から出向してきてる鵜沢が、県へ返り咲くためではなく、ローカル線のために動きはじめていく変化もいい。篠宮の熱が伝わっていく良いドラマ。

長澤まさみ主演でドラマ化してもいいんじゃないかと思う。

県がローカル線の終点の炭鉱跡地に放射性廃棄物処理場を誘致して、鉄道で運びこむ計画を企て、ローカル線を赤字にして、維持するにはそれしかないと地域住民を納得、説得する手がかりにしたいけれども、そんなことをしらない篠宮は地元への愛を持って奮闘。

台風による崖崩れ、駅舎の小火などが、誘致を企画したコンサルタント会社の男たちの妨害の可能性が浮上。この男が、会長が過去に買収したスーパーの経営者の子供。

立ち直ってきたと思ったら妨害されて、その問題を解決して前進したらまた問題。
山あり谷ありでいいんだけれども、最後の謎が解けていくのがちょっと長い。

地元商店をまきこんだグルメグランプリ、鉄道祭の下準備部分をもう少し取り上げてた方が、鉄道再建というか地域社会復活!があって良かったと思う。



デパートへ行こう! (講談社文庫)
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早く文庫化されないかな。
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