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くろきすがやの感染領域を読み終える※ネタバレあり※ [本]

第16回このミステリーがすごい!大賞を受賞した作品
本を購入前に、トマトがウイルスに感染して日本に広がるパンデミックの恐怖を描いた作品という程度のあらすじを知ったうえで読んだのだけれども、そんなでもなかった。

アウトブレイクのイメージを持ってしまったのがよくなかった。





トマトの感染症が厚生省に連絡が入り調査。
それが過去に例がない速度で感染が広がっていく。
これはいったいなんなのか?食い止めるための調査、研究をしつつ、拡散を食い止めるために動きの悪い行政を動かし、時には独断で動く活躍かと思いきやそんなことはなく。


良く動く主人公なのだけれども、3人の暴漢に襲われて、椅子にしばりつけられ、殴られまくっても戦う武闘派研究者。難を逃れて彼に研究を依頼していきた厚労省の美人キャリアは、大学の後輩で同じ研究室にいて元恋人。過去にぎっくり腰になったときに、エッチをすれば痛みが別の感覚に変わって治癒した経験があるからって、肋骨折れてる体ぼろぼろなのにエッチ。


モモちゃんと呼ばれる天才バイオハッカーが、実は男だったという事が明らかになっても、主人公は当然男と知ってやり取りしているのに、読者はこの小説で一番の驚きといっても過言ではない部分なのに、それについては特に触れる事は無く。


物語は、トマトの赤変色と赤くならない熟さないトマトの謎を解いていく。
遺伝子関係の難しい話はよくわからなかったけれども、相互関係については大まかにわかるから、どうやって問題を解決したのかもなんとなくわかる。
ただ、読み終えて残るのは、モモちゃんのキャラクターの強さと美人キャリアのセックスフレンド関係を築いたであろう結末。

とはいえ、SFすぎない科学作品は面白いから、次作以降に期待したい。



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