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川瀬七緒の小説「スワロウテイルの消失点」を読み終える※ネタバレあり※ [本]

法医昆虫学の赤堀先生シリーズの第7弾。
警視庁に部署が創設されて認められつつある法医昆虫学。
今作も死体に群がる蟲のグロテスク場面ありだけれども、冒頭に集中。

赤堀先生、岩楯刑事の襲撃されたりの展開。
虫を手掛かりにして犯人に迫っていく赤堀先生と現場検証、聞き込み捜査から犯人に迫っていく。
そんなに虫からの情報が役に立ったという感じではなかったけれども、そっちからだけでも犯人に迫れるんだって事を見せられた。

岩楯刑事の捜査は、嗅覚が鋭すぎる特殊能力の容疑者がでてきたりしたけれども、別々の道を進んでいてそれが交わった時に危機がやって来る展開が良かった。

今作でも赤堀先生の無邪気な様子は面白いし、熱い説教も良かった。
益々魅力増しの赤堀先生。

岩楯刑事の相棒になった所轄の深水刑事。
捜査一課への推薦を岩楯刑事にお願いしていたし、それを受けていたので次作からレギュラーなのかな?でも、捜査一課の刑事同士でコンビを組んで捜査はしないだろうからないか。
過去に2度だったか?メモ魔の刑事さんも良かったけれども、深水刑事も憎たらしいけど憎めない優秀さがあって良かった。


ここからネタバレ。




犯人は介護タクシーの運転手。
宝くじ高額当選して、介護老人福祉施設へ入居を検討していた時に知り合った。
被害者が忘れた鞄の中に高額当選者のみがもらえる本を見つけて金を奪おうと親しくし自宅にあがり金庫を開けさせ殺害。

こいつが麻薬中毒者で超ヘビースモーカー。趣味はサバイバルゲームで、自宅で3Dプリンターを使用して小型の銃を製作していた。

これによって岩楯、深水の2名の刑事が撃たれてしまう。
これはやばかった。

そこへ赤堀がやってきて犯人を説得するが、犯人は麻薬でらりってる。
赤堀と一緒に行動していたツバメ大好き中学生。この少年はツバメを守るためにスリングショットを持ち歩きカラスを撃ち殺していた。さらに、ツバメの巣を破壊するのではないかと疑って捜査中の赤堀を撃って顔面に怪我をさせる。

そのスリングショットが最後は役に立つ。
それで犯人の後頭部を撃って倒す。


死体発見現場の日本にはいない蚊、蜘蛛。
それらがどこから来たのか?を追ってツバメにたどり着く。
ツバメが巣作りにタバコの成分を虫よけにしているという事から、被害者宅の傍にあったツバメがどこから移動してきたのか、周囲のツバメの巣を調査していくとお茶屋たどりつく。そこのツバメの巣はBB弾で撃たれて破壊された形跡がある。そして、周辺で発生していた虫の大量発生。これが大量のタバコが原因。犯人に迫った赤堀先生。




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