ソウル・コレクター [本]
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 2,500 円
ボーン・コレクターからはじまったリンカーン・ライムシリーズの最新刊「ソウル・コレクター」
他の作品とくらべて、どんでん返しがあんまりなかった印象。
対決相手が「すべてを知る男」というまぁ無敵最強じゃないかと思える奴だったからかな。
そんな事を出来るやつは、そんなに多くないから。
他の作品の犯人も稀に見る賢い犯罪者ではあるけど。
ネタバレあり。
ソウル・コレクター / ジェフリー・ディーヴァー
データを集めて管理している会社が舞台というか、その社員が犯人と思われるってことで、その会社SDSで高レベルのデータ情報へのアクセス権限をもってる幹部達が容疑者リストとして登場。
証拠物件一覧とその容疑者一覧で、犯人は誰なのか?
その容疑者一覧の中に犯人はいないんだろうなぁと思いつつも、そんな予想を裏切って犯人がいるのか?と思いながら読み進むと、犯人は一覧外の人間だった。
ちゃんと複線をはってあったデータ収集してたけど、死んじゃったと思われていたけど、実はデータを改竄して生きていて、警備員として働いていた男。
こいつに行き当たるのが、ライムっぽくない。
証拠物件の中から、犯人の次の犯罪現場へ先回りしたりして未然に犯行を阻止するのがライムだと思うんだけど、今回は他人が落としたレシートを、犯人が落としたものだと勘違いしたアメリアが、警備員への聞き込みへ行った先に犯人に遭遇し、捕まり監禁されてしまう。
連絡取れなくってしまったアメリアを心配し、SDSのデータを使ってアメリアを探索。
その探索のひとつの要素して証拠物件が利用される。
結果的に犯人逮捕のための証拠物件だったのだけど、なんか間接的な感じ。
今作では、個人情報を勝手に管理、利用されてしまっている不気味さ、危険について警鐘をならしてるって印象が強かった。
今までの作品では、そーゆう技術というか、未整備な法律への危険を訴える作風を感じていなかったので新鮮といえば新鮮かな。
アメリア監禁のときはどーなることかと思った。
マロイが殺されたから、もしかしてアメリアも??なんて思ったけど、それはなかったので、次回作品が楽しみ。
合間に登場する前作の犯人であり、ライムから逃げ切った「ウォッチメイカー」が登場してくるのかな??
ソウル・コレクター / ジェフリー・ディーヴァー
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