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海堂尊の「極北ラプソディ」を読み終える※ネタバレあり※ [本]

海堂尊の作品は何作目なのかわからないけれども、ほとんど読んでいるはず。
最近は、アドリアネの弾丸が事件の謎解きがあってよかったけれども、この作品はこのところの海堂尊作品に多い、医療を中心とした行政改革、日本改造の政策主張的な物語となっている。

つまんないなぁとは思はないんだけど、章の繋がりが強くないというか、雑誌連載だからそれぞがそれなりに読めないと面白くないからなのか、短編というほどでもないんだけれども独立していて、まとまりにかける印象があった。

とはいえ、速水が登場したのはよかった。
「ジェネラルルージュの凱旋」「ひかりの剣」に続いての登場だとは思うけれども、やっぱり将軍は、強烈な個性でかっこいい。

ネタバレあり











作品は、極北クレイマーの続編なのだけれども、続きを書く気はなさそうだった。
極北市民病院にやってきた世良医師の話は大きいけれども、それほど実現している感じもない。現実的で見えないけれども、成果がでてきているんだけど、潔くないからかな。
ブレイズメスのときの世良は、天馬だったかな?モンテカルロの天才外科医と接して情熱的な感じの人間だったのに。
あの時にスリジエハートセンターが設立できなかったことへの復讐をしているという世良の想いが書かれていたので、ブレイズメスの続編に期待。
破天荒だけれども、熱い医師ってのは惹かれる。


逮捕されてしまった産婦人科医。
ジーンワルツ、マドンナ・ヴェルテの院長先生の息子の裁判の進展も触れられていない。
拘留されているような書かれかたをしていたけど、どーなったのかな。


ネタバレとしては、速水と一緒に極北救命救急センターにやってきた花房が、ブレイズメスで恋仲におちていた世良の元に戻ってくる。ってことくらいかな。


世良、白鳥、彦根あたりに作家の政治主張を語らせるのではなく、チームバチスタの栄光のときのような医療ミステリーをもう一度お願いしたい。現在の医療の問題を提起を小説という形で示すのは、現役の医師として上手い方法でっはあると思うけれども。




チーム・バチスタの栄光


ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)


ナイチンゲールの沈黙


アリアドネの弾丸


ここら辺の作品は、謎解きありで面白い。
ジェネラルは事件は、速水の収賄疑惑だけれども、速水のキャラの良さとナイチンゲールと同時間で話が進行するので楽しめる。


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