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ダン・ブラウンの「インフェルノ」を読み終える※ネタバレあり※ [本]


インフェルノ (上) (角川書店単行本)

インフェルノ (上) (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2013/11/28
  • メディア: Kindle版



ダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズの最新刊。
今作品では、ダンテの地獄篇にまつわる美術、芸術を絡めて物語が進む。

ダヴィンチコードのように、キリストの秘密という宗教の話ではないので、エンタメ小説としてはインフェルノのほうが面白かった。敵が誰なのかというのが二転三転する展開もよかった。

だけど、結末が残念。


インフェルノ (下) (角川書店単行本)

インフェルノ (下) (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2013/11/28
  • メディア: Kindle版




ネタバレありベルトラン・ゾブリストという生化学者が遺伝子工学を用いて何やら作り出す。
それを阻止するために世界保健機関が動く。

ゾブリストは、ダンテのマニアでダンテにまつわる絵画に秘密の答えを隠していたから。
それを紐解くのに、象徴学者のラングドンに助けを求めた。

ゾブリストはWHOからの追撃をかわすために、大機構という謎の組織に匿ってもらう。
準備が整って、計画を実行。指定日に動画を公開することを大機構と契約したが、WHOに追われて投身自殺。

ゾブリストとの契約を守るために、大機構はラングドンを騙してWHOよりも早くゾブリストが仕掛けたものをみつけて、WHOを阻止しようとする。

そのために、ラングドンの短期記憶を消去する薬を投与して、病院で目覚めたラングドンは助けてくれた女医シエナ・ブルックスが仲間だと思い込ませられる。

大機構は公開予定の動画を見たら、これはやばい計画に巻き込まれてしまったと判断して、契約を反故してWHOに協力を申し出る。シエナに連絡を取ろうとするが、シエナは逃げ出す。

ラングドン、WHO、大機構が手を組み、ゾブリストの仕掛けを目指すが、シエナが一歩早く到着。
しかし、ゾブリストの計画はすでに実行されていた。彼が定めたのは、遺伝子工学によって作り出された空気感染でDNAを改編するウイルスが世界に蔓延された日時だった。

そのウイルスは、ゾブリストが主張していた世界は人口が増えすぎる事で滅亡する。人口を抑制しなければならない。というものを実行するものであったが、致死性はない、三割が不妊になるようにDNAを改編するウイルス。



イタリアのフィレンツェからヴェネチア。
最後はトルコのイスタンブールで終わる物語。

最初は、特殊部隊の追手が大機構だと思わされて読んでいたけれども、それがWHOで、仲間だと思って読んでたシエナが大機構側でゾブリストの恋人で彼の計画を遂行するために動いていたと思っていたけれども、最後は遺伝子工学で空気感染でDNA構造を作り変えてしまうものが、生物兵器に利用されることを恐れて、廃棄するために行動していた。

追いつ追われつの展開が良かった。
これまでの作品では、追われてるばっかりだった印象のラングドンだから。
記憶喪失ではじまったというのも良い味だしてた。

それから、大機構という存在がよかった。
最終的にそこのボスである総監はトルコ警察に捕まってしまうんだけれども、逃げ切って次作以降のラングドンが仕方ないけれども、助けを求める存在になってもよかったんじゃないかなとも思う。

ウイルスがばらまかれるのは、後味が悪い。
それは阻止してほしかった。それしてしまったら、次の作品からは完全にSF世界の話になってしまうんだから。

とにもかくにもラングドンシリーズでは、一番いい。



天使と悪魔 文庫 上・中・下巻 完結セット (角川文庫)

天使と悪魔 文庫 上・中・下巻 完結セット (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003
  • メディア: 文庫




ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セット

ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セット

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 文庫




ロスト・シンボル 上・下 2冊セット

ロスト・シンボル 上・下 2冊セット

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 単行本



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