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岡嶋二人「殺人!ザ・東京ドーム」のネタバレもあり。 [本]

岡嶋二人作品を連読しているなか「殺人!ザ・東京ドーム」を読む。






1988年の作品なのだけど、サイコ・サスペンスって当時からあったんだな。
トマス・ハリスの「羊たちの沈黙」をウィキペディアで検索したら1988年だった。
米国での発売はちょっとわかんなかったけど、同時代に素晴らしいサイコ・サスペンスがあったのか。

だけど、二つの作品のサイコは、両極端。

殺人!ザ・東京ドームのサイコは、あんまりお勉強ができない。それに劣等感を持っていて、そんな劣等感を増幅させるような環境に常にいて、それが爆発して偉大なる力を手に入れたいと思っている。

たいして羊たちの沈黙のハンニバル・レクターは、頭がよくって常人には理解できない嗜好の持ち主で、その嗜好を邪魔するやつが大嫌い。って感じだったかな!?だいぶ前に読んだのでそんなイメージ。


さて、岡嶋二人はミステリー作家のイメージがあったけど、今作は謎解きはない「警察小説」。
殺人に快楽を得る男、捜索の刑事とそれから毒を持ち込んで奪われた男たちの思惑が絡んでくる。
単純に東京ドーム内での殺人にはしないで、その殺人者を利用して殺人を行なわせようとするものがでてくる仕掛けが面白い。

犯人逮捕のきっかけが、ラブホテル内の盗聴。
裏テープっていうらしいけど、今でいうところの盗撮、裏ビデオって感じだろう。
そこで、毒を奪われた放送作家の男が不倫相手の旦那で、ディレクターの男を殺す計画を、エッチ後に話しちゃったのが盗聴されちゃった。

ラブホテルは気をつけよう。
最近は、小型のカメラとかも簡単に手に入るし。

まぁそんなことはよくって、犯人が気味悪い。
逮捕される最後まで気味悪い。



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