SSブログ

岡嶋二人の著作品「焦茶色のパステル」読了する。 [本]

ちょっと読むのに時間がかかった。
夏休み中は、ほとんど読書習慣がなかったから。

そんな「焦茶色のパステル」だけど、競走馬の話。
「明日天気にしておくれ」と違って、競馬シーンはでてこない。

競馬の薀蓄よりも競馬に出走する前の馬たちの薀蓄が少しあった。
デビュー作品とのことで、読んだことのある岡嶋作品とくらべて、なんか2時間ドラマっぽい感じがした。
他のやつは、映画っぽいんだけど。

ネタバレあり


焦茶色のパステル


焦茶色のパステル (講談社文庫) / 岡嶋 二人



馬の血統に関するミステリーなのだけど、1980年代初頭に遺伝子が謎の答えになっている作品って珍しかっただろうな。だけど、遺伝子で答え解決かと思いきや、もうひと展開あって、問題の馬が問題じゃなくって、問題の馬の父馬が問題であったとの展開は、岡嶋二人の上手さ。

残念なのは、殺されてしまった人たちへの思いが弱いところ。
とくに、主人公の香苗の旦那の隆一への思いが、冷めてる。
夫婦関係は冷え切っていたとの設定なんだけど、夫が死んであんなもんなのか?って感じ。
そんなもんであるなら、そんなもんなんだってもっと描いておいてくれないと冷淡な印象が強くなる。

岡嶋作品はキャラがしっかりあるのに、ちょっと弱いのはデビュー作品だからかな。


岡嶋二人の面白かった作品トップ3
1位:99%の誘拐
2位:そして扉が閉ざされた
3位:どんなに上手に隠れても



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0