SSブログ

ジェフリー・ディーヴァーのゴースト・スナイパーを読み終える※ネタばれあり※ [本]

リンカーン・ライムシリーズ第10作目の記念は、ちょっと異質。
キャサリン・ダンスシリーズの「シャドウ・ストーカー」でライムの右腕が動いていたけれども、今作品では行動範囲も広がってバハマに旅行へ行く。
それから、ライムシリーズの特徴である物的証拠の科学捜査が物語の半分くらいまででてこない。
とはいえ、そこまでが退屈ってわけでもなく、行動力が増したライムのキャラクターが今までにないから新鮮で面白い。
それに対して、関節痛が悪化するアメリア。彼女から行動力が奪われつつあるし、上司からストップがかかる窮地もあり、過去のシリーズにはない展開。



ゴースト・スナイパー
ゴースト・スナイパー


ネタバレあり。
今回は、NIOSという米国諜報機関が、無実のアメリカ人を偏向証拠で殺害したことで、その組織のボスを起訴するための捜査協力。

結果的には、殺されたアメリカ人活動家は本物のテロリストで米国湾岸の掘削施設爆破を計画していた。
そいつの仲間が実行しようとしたけれども、それを阻止。

エピローグ的な感じで、ライムは体の回復のための手術を受けようと病院にいる。
と思いきや、ライムは手術を受けずに、手術はアメリアの関節炎のためだったというどんでん返しで終わり。

そこまでの経過は、NIOSのスナイパーは無人機を使用してアメリカ人活動家を暗殺。
NIOSが起訴されると困るので、証拠を消していく殺し屋。
2人の殺し屋がいるんだけれども、これが別々に雇われていて、証拠を消していくのは黒幕が雇っている。

そこのずれが面白かった。
最初は同じ目的で動いているようだったけれども、どーやら違うっぽいなとなってから、どう繋がって来るのか。

NIOSに武器をおろしているメーカーが米国への搬入量が減ってきたから、中米などの反米勢力にも武器を販売。それをネタにゆすられている。強請っている男は、NIOSが殺したアメリカ人活動家のボディーガードをしていた。

だから、武器メーカーのボスはNIOSのナンバー2にアメリカ人活動家の暗殺したほうがよいという情報を流し、暗殺が実行される。
そして、ナンバー2はNIOSのボスになりたいから、偽の情報による暗殺が実行されたとリーク。
それにより検察が起訴に動く。

検察が動いてきたから、武器メーカーのボスは司直の手が届かないように証拠消しをはじめる。

悪そうな奴が、騙されていたというどんでん返し。

次作は、右腕が動くようになり行動力も増したけれども、人にはそれぞれの特徴があるとそれ以上の開腹手術を受ける気はなくなり、科学捜査にいっそう力を注ぐようになったライム。
関節炎がよくなり動けるようになったアメリア。
2人が万全の状態になった作品が楽しみ。


ライムシリーズ第一作目
ボーン・コレクター
ボーン・コレクター






nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0