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川瀬七緒の女學生奇譚を読み終える※ネタバレあり※ [本]

法医昆虫学シリーズで人気の川瀬七緒の「女學生奇譚」は本の帯に、警告 この本を読んではいけない。とある。

ストーリーは、この本を読んではいけないと警告のある古い本を調査することになったフリーライターとカメラマン、兄が所有していた本を持ち込んだ女性の話。

不気味な話でホラー小説っぽくあり、サスペンスっぽくあり面白かった。
フリーライターの八坂の一卵性双生児の弟は獄中にいるし、その辺の話も含めてフリーライター八坂の物語はシリーズがあってもいいんじゃないかな。

ネタバレあり


ネタバレとしては、本は作り物。
古本に見せかけて作られた話ではあるんだけれども、中身は戦前の事件をもとにして書かれた実話だった。実話といっても小説内での実話出会って現実って意味ではない。

女子高校生が華族の女に誘われて、兄が住まう屋敷へ。
座敷牢に閉じ込められ、毎日豪華な食事が提供される。
しかし、その料理に使用されている肉は人肉。連れてこられた女子高生の肉。
それを食べて肥えさせて、殺し、次の女たちに喰わせる。その繰り返し。

禁じられた本の中身はそんな事。

だけど、そこで終わらずになぜそんな本を作り、調査させたのか。
フリーライターを雇っ雑誌編集長は、フリーライターが恐怖を感じない先天的疾患。
恐怖を感じないという事を研究すれば、恐怖を取り除く仕組みを解明できる可能性がある。それはPTSDの治療に役立つかもしれない。その研究のために彼に仕掛けた。どう行動し、どう感じるのかを記事にさせる。それは研究レポートにもなる。

そんなどんでん返しがあり終わり。

本を持ち込んだ女性は、本の中身の結果が判明後にいなくなってしまう。
彼女はアメリカで心理カウンセラーをしていて、患者に愚痴をこぼし、そんな彼女を救うために患者が殺人を起こししてしまう、訴えられ多額の賠償金を背負わされていた。
編集長は彼女にフリーライターの行動を観察させていた。



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